こんにちは、十和田櫂です。年明け最初の天文イベントと言えば、「しぶんぎ座流星群」。三大流星群のひとつです。こちらの記事ではしぶんぎ座流星群の極大日や時間、方角について、まとめました。年始初めの願い事を用意して楽しみましょう!
目次
2021年しぶんぎ座流星群
流星群の見える日、時間帯
- 活動期間 12月28日~1月12日
- 極大日 1月3日~4日
- 2021年は明るい月もあるので、暗い流星は見えず、最大20個程度でしょう。また、極大日を過ぎると活動は急速に弱くなります。実質、一晩のワンチャンス!
- 放射点は午前0時をすぎたあたりから地平線上にのぼってきます。夜半から夜明け前にかけて放射点が高くなり、流星数が増えます。0時~4時ごろがみごろです。
- 方角は北北東~北東の空です。うしかい座をみつけられるとわかりやすいですね。うしかい座がわかりづらい場合は、北斗七星が輝いているので、柄杓の柄のあたりをおおづかみしておきましょう。
観測条件(天気、月齢)
極大日の時間が夜中なのでチャンスではありますが、12月30日満月を迎えた月は、まだまだ明るいので暗い流星は見えなくなってしまうでしょう。
- 月齢 19.4~20.4と明るい
- 天気は「星空指数」が便利ですよ~観察の準備に要チェック!
観測方法
しぶんぎ座流星群、放射点が高くなると流星の数も増えますが、必ずしも放射点の方角をみる必要はないんです。流星は放射点から放射状に出現するので、いろいろな方角に流れます。ひろ~く見渡してみましょう。
とはいえ。コツはとてもカンタン。北枕で仰向けになるのが流星群を観測するコツです。
この時期は夜は冷えてきますので防寒対策をしっかりしていきましょう。持ち運びできるリクライニングシートもあるとゆっくりと観察できますね。また夜中なので安全面にはくれぐれも注意を!
しぶんぎ座流星群を撮影できるか?
撮影のポイント
流星はいつ出てくるのか予測できませんので、インターバル撮影、タイムラプス機能を使うのがポイントです。何枚も何枚も撮影してようやく撮れる~撮れた時の嬉しさはひとしお!
放射点の近くでは流星が短く見え、離れた方向では長くみえます。撮影する際は広角レンズで広く撮れるようにしておくと面白いかもしれませんね。
Gopro Hero Black7やスマホでも挑戦!
すごい機材をもっていなくても大丈夫。基本設定ができればGoproやスマホでも撮影できるかも!星空を撮影できるので、タイムラプス機能を使えば流星も捉えることができるはずです。
- Gopro Hero Black 7の場合、ナイトタイムラプスがオススメ。
- 15秒~30秒のインターバル、ISO 最小 100~最大800(付近の明るさによってGoproで最小~最大の範囲で自動セットされます)
- 外付けのバッテリー用意しましょう。Goproの電池だけで撮影できるのは2時間くらいが目安。冬の寒い時期だともっと短くなるかもしれません。
- コチラの写真は、しし座流星群をGoproで撮影した写真です。ナイトタイムラプス (20秒間隔)で600枚超撮影し、一枚写ってました!
撮影のポイントについては↓の記事もご参考くださいね
流星群の豆知識
流星群って?
流星群とは彗星から発生したチリの中を地球が通過する際にチリが大気と衝突することで発光する現象です。地球は太陽の周りを一年間かけて一周まわるので毎年同じ時期に同じ場所を通過します。チリの場所もあまり変わらないので毎年流星群が発生するんです。
そして驚きなのは、ひとつひとつのチリは㎜単位なんです!そんな小さいものが明るく発光するなんてすごいですよね!
とここまでで疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。そう。星座と流星の関係はなんだろう? 流星の発生する方向(放射点)が流星群の名前の星座のあたり、ということだけなんですね。
神話とかあったらおもしろいんですけどね。
しぶんぎ座って?
「四分儀座」、あるいは「壁面四分儀座」と呼ばれた星座です。四分儀というのは天文観測につかわれる器具です。
現在では、しぶんぎ座は全天88星座には設定されていません。うしかい座とりゅう座の間、北斗七星の下あたりが、元々しぶんぎ座のあった場所です。流星群の名前は、しんぶんぎ座が残っています。昔の名前で出ています。。。(古(;’∀’))
2021年これからの主な流星群(前半)
- こと座流星群 極大4月22日~23日ごろ ZHR=18
- みずがめ座流星群 極大5月6日ごろ ZHR=40
- やぎ座α流星群 極大7月30日ごろ ZHR= 5
- みずがめ座南流星群 極大7月30日ごろ ZHR=16
- ペルセウス座流星群 極大8月12日~13日ごろ ZHR=100
三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が8月にありますね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
- 極大日 1月3日~1月4日明け方までがチャンス!
- 北枕で仰向け、がオススメ。防寒対策をきっちりと~
- Goproやスマホでも撮影のチャンスあり!
大気が澄んでくる季節。きっと流星もくっきりはっきりみえますように!
こちらのブログでは気軽に星空を楽しむ情報、スマホ・Goproで撮影する方法、星にまつわるコラムなどを投稿しています。みんなで星を楽しみたいというブログです。ぜひ、ほかの記事もご覧になってくださいね。
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